2010/06/26

心臓が凍るできごと

鰻を満喫して実家に戻るとナラがいない。2階の姉の部屋の網戸をやぶって逃げ出したのだ。

こんな高さからとび降りてケガしてないか、車道にとびだしてひかれてやしないか、慣れない土地でちゃんと家に帰ってこれるか。良くないイメージが次々に頭に浮かぶ。

行ったことのある土手や公園、行ったことのない場所まで手分けして探しまわるけど見つからない。散歩している人にも聞きまくってみたけど目撃情報なし。母が警察に連絡してみると家に戻る。

いよいよ捜索範囲を広げなければと車を取りに家に戻ると、母から警察に似た犬が保護されてるという情報。電話で聞いてみると「白い犬でアタマと背中に黒とか茶色の模様がある細い犬です」。間違いない。

警察に迎えに行くと小さな動物を保護する専用の"留置場"があって、隣の檻のニワトリと一緒に"投獄"されてるめちゃ元気なナラの姿が。話を聞いてみると実家の近くで保護されて警察で預かってもらっていたらしい。見つけてくださった方はお礼は結構ですと仰ったらしく、その場合は個人情報保護のため連絡先を教えてもらえないとのこと。

実家に帰ると近隣の"わんにゃんボランティア"からも連絡があった。見つけてくれた方が連絡をしてくれてたらしい。リーダーの方は土手を散歩中に一度お会いしただけなのに「トラ柄のウィペットはお宅だと思って」と憶えていて下さってた。
ナラの名前を呼びながら走り回っていた時はニタを探してる時のことをずっと思い出していた。探しものはとてもとても小さくて探す場所は途方もなく広いあの感覚。
見つけてくれる人、連絡してくれる人、保護してくれる警察があって「日本は素晴らしい」とは言わない。でも「気をつけて見ておきますね」「心配ですね」「見つかるといいですね」と言ってくれた通りがかりの方たちを含め犬を家族として考える人が多いとは言えると思う。
本当に無事で良かった。飼い主も気をつけます。

2 件のコメント:

umi さんのコメント...

無事見つかってよかったですね!!
読んでてとてもハラハラしました。


私もバンコクからマヤを連れて帰って来たら、初めての場所が落ち着かないらしく網戸を開けたら猛ダッシュで逃げてしまいとてもびっくりしました。

ナラちゃんもまだ部屋や慣れてない環境で寂しくなってしまったのかもしれませんね。


何より元気で無事でよかったです!

srtn さんのコメント...

> umiさん ありがとうございます。本当に生きた心地がしなかったです。
マヤちゃんもそんなことがあったんですね。いつも落ち着いてる写真が多いので意外ですが、みんな繊細なんだなと改めて思います。